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『日本語の教室』 大野晋 (おおの すすむ) 岩波新書

『日本語練習帳』の著者が、その読者から送られてきた質問に答えるためにつくったのがこの本です。
16の質問に対して詳しく説明がなされています。

●日本語がよく書ける、よく読めるようになるには…… という大きな質問から、
●「大きい」と「大きな」とはどのようなちがいがあるのですか、
というような具体的な質問まで、歴史的な説明もあり、納得できる説明がなされています。

「へ」と「に」の使い方の違いも書かれてあり、非常に役に立ちました。

このブログを読んでくれている人は
「球を庭へ投げる」
「球を庭に投げる」
の違いがわかりますか?

「庭へ」というと「球を庭の方へ向かって投げる」こと。
「庭に」というと「球の落ちていく場所が庭」ということ。

なるほど……、と思いますね。

英語教育についても書かれていますが、母国語である日本語を軽んじてはいけないと強調されています。
「人間は母語によって思考する。母語の習得の精密化、深化をはかることなくして、何で文明に立ち向かうことができよう。」
この部分は、常に心に留めておこうと思います。





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