修辞法の種類 「漸層法(ぜんそうほう)」
●用法
語句や考えを浅いものから深いものへ、粗雑なものから精密なものへ、静から動へと、低度の内容から高度の内容へと読者を導き、その最高潮に達したときの印象を強める方法。
●用例
○はえば立て、立てば歩めの親心。
○楢(なら)の類だから黄葉する。黄葉するから落葉する。時雨がささやく。木枯らしが叫ぶ。一陣の風小高い丘を襲へば、幾千万の木の葉高く大空に舞ふて、小鳥の群れかの如く遠く飛び去る。 (国木田独歩『武蔵野』)
●効果・特徴
この修辞法は、成功すれば無理なく読者を情景や理論に引き込めるという効果がある。しかし叙述の方向、材料の選択を誤ると、その意図に反したものになりやすい。

